この1か月、様々な人の興味を引き付けて離さなかったことに、ついに答えが出る。
「キュアエクレールの正体は誰!?」キャンペーンである。
これまでのシリーズを追ってきている身としても、かなり楽しい試みだと思ってハマっている。
多少正体不明の状態を引っ張るのは、これまでのシリーズにもいくらかあった。
しかし、ここまで大々的に作品外の現実世界でプロモーションし、大きなムーブメントにしたことは類を見ない。
ティザービジュアルの時点で顔見せしておきながら、中盤になるまで存在にすら触れない。キャラクターデザインの時点から候補4人全員に似せた部分を作り。果てはラスト1か月、メタ的にアバンで毎週視聴者に推理を促しつつ、候補4名1人ずつについて「正体かもしれない」と思わせる展開を混ぜ込んだ回を放送する。
ここまで徹底されて、楽しくないわけがないのである。
「キュアエクレールの存在をメイン視聴者層の子どもたちは知らないんだから大人向けのキャンペーン過ぎる」なんて意見も見たが、ティザービジュアルにいるということは児童誌や各種グッズにずっと映り込んでいるということであり、やがて追加されるプリキュアとして気になる存在であったはずだ。X上で「うちの子はこう推理している」という話を見ると大変ほほえましい。
さて、答えが明らかになる前のギリギリのタイミングではあるが、これまでのことをまとめたくなってしまった。このキャンペーンは「答えがどうであれ面白かった」という感情を記しておきたい、というのが動機だ。
Xの観測上、4人の候補のうち、正体はくれあなのではないか、という予測が多いのではないか。特に、23話の演出があまりにもすごすぎて、大人目線これで違った場合のひっくり返し方ができるのか?という疑問を持つからだ。
毎週のようにファントムが仕掛けるマコトジュエル奪取時に作る謎について、「子どもにも解けるような謎」にしようとしているという話であった。そうであれば、今回のキャンペーンについても、子どもにもわかるような演出にしたのではないかとも思わなくもない。
ただ、それでももしかしたら違うのではないか?という疑問が捨てきれない。ここがこのキャンペーンの面白さだと感じている。候補4人ともに「もしかして」があるように表現されているのだ。もし仮に予測通りくれあが正体だったとしても、その「もしかしてと思わされた要素は何だったのか」という面白さが残るのだ。そして、他の三人が正体だった場合は、同様に23話の演出は何だったのか?という話になる。
ここで、正体判明及び判明後の候補4人の扱い方すべてを楽しむためには、各回における謎の仕込まれ方について振り返った方がよりこの仕掛けを楽しむことができるのでは?というのがこれを書いている理由だ。こんなにギリギリのタイミングに思ったのが悪いのだが、飛ばし飛ばし急いでみたので、抜けている要素もあるかもしれないが、とりあえずあらかたの描写は記載しているつもりである。
候補4人の描写だけでなくキュアエクレールが消えた事件に関係する、マコトジュエルや、かつてのパートナーと思しき森亜るるか/キュアアルカナ・シャドウなど、関連しうる内容まで記載する。
●未来自由の書の予言
・マシュタンら「占いの妖精(12話でジェットから言及)」の先祖が記した伝説の書であり、これから起こることがすべて書いてある。誰も読み解くことができなかったものをウソノワールのみ読めた(13話・マシュタンより)。
・二人のプリキュアのことについては記載がない。
→ウソノワールは記載のないプリキュアを異物として排除しようとしていたが、戦闘の中で「今はこのまま去れ」という記述に変わったためやめた。記述が変わったきっかけは不明だが、キュアアンサーがウソノワールの能力を破った後。
・るるかも「違う時代から来た」ことについて関心を示した(7話)ことから、るるかにとっても未知の現象。
・「一九九九年、七の月 真の地で、真実の石を抱くもの 大王となる そして、世界が嘘の陰で覆われる」との予言がウソノワールの目的。真実の石はマコトジュエルであるため、1999年7月までに入手する必要があると考えている様子。
→7月19日であることがいつの間にか確定しており、ニュースで報道されている(23話)
・キュアエクレールについて、「青き蝶が舞い戻る そして4つの花から羽を止める一輪を探す」と予言。ニジーは正体と疑わしい人物が4人いると解釈。
●ウソノワール
・ニジー曰く、ウソノワールが動けば世界が壊れてしまう危険性がある(13話)。
・自分の思うがままの世界にするために、世界を嘘で覆う、という目的を語っている(13話)。
・世界を嘘で覆う、とは現在もわずかな時間行使できる「ついた嘘を本当にする」能力を、マコトジュエルの力によって永続的に発動することを持って行う。
:キュアアンサーは意思の力で「ウソノワールに跪く」という嘘に覆われることを防いだ(13話)。
・使うべきではないとしつつも、エクレールの物と思しきマコトジュエルを使い、7月19日に間に合わせようとしている模様。
●マコトジュエル
・人間たちの心から現れた真実の思いが寄り添い、形を成したもの。
・キュアット探偵事務所がファントムから奪われるのを防ぐため、世界各地を転々と移動させていた。
・まことみらい市に現れた際、ウソノワールが手にしようとした寸前で「キュアット探偵事務所の邪魔が入り(ウソノワール談)」、粉々になりまことみらい市に散った。
:ここでウソノワールの目的を妨げたのはキュアエクレールのはずだが、キュアエクレールの存在は「キュアット探偵事務所」に把握されていない。
・怪盗団ファントムはいつもまことみらい市で事件を起こしている(12話・みくるの発言)のは上記のかけらが散った経緯のため。
・ポチタンは毎話回収したマコトジュエルのかけらをどこかへ移送し、元の巨大なジュエルに戻すことを無意識に行っていると推測されている(13話)。
●キュアエクレール
・対峙したファントムの面々も正体は知らない。
・エクレールの復活を危ぶむファントムの面々に対し、ウソノワールはキュアエクレールの正体に関心はなく、マコトジュエルの入手の方が優先。
・るるかの認識では「現れるはずはない」(21話・独り言)。その後、キュアアンサーらには以下のように語る。
誰がなったのかもわからない。ただ一度だけ、あの時マコトジュエルと一緒に消え失せた。だから、二度と現れない。
=誰がなったのかわからなない、についてはブラフの可能性が高いか。
・ロンドンのキュアット探偵事務所は存在を把握していない(21話・ジェット先輩の言)。
・まことみらい市のキュアット探偵事務所でるるかとともに行動しており、現在のみくるの部屋を使っていたのではないか、とあんなたちは推測している。
→庭にある百合の香りがしたため、その香りが好きだった可能性がある。
●森亜るるか/キュアアルカナ・シャドウ
・1983年11月1日生まれ。16歳。まことみらい市のキュアット探偵事務所に赴任する前は、ロンドンのキュアット探偵事務所で数多くの難事件を解決し、天才探偵と言われていた。
→ロンドンのキュアット探偵事務所からの手紙より。ジェット先輩は「キュアアルカナ・シャドウについて問い合わせた」と言っており、森亜るるかの名前はこの手紙で知ることになる。
=ロンドン時代からプリキュアとして活動していたのだろうか?
・ジェット先輩がロンドンからまことみらい市に来たのは、まことみらい市の数か月前に突然姿を消したことで、事務所を閉めるため(2話)。
・まことみらい市のキュアット探偵事務所にいたころは、あんなの部屋を使っていた。
→このことを指摘された際、ゴウエモンは驚いていることから、るるかの前職をファントムの大半は認識できていなさそう。
・ファントムに身を置いているのは、「やることがある(13話・本人談)」ため「自分の意志(15話・本人談)」。「探偵では解決できない事件もある(15話)」とも。
・ウソノワールが所持するキュアエクレールの物と思しきマコトジュエルが必要そう。
・ハンニンダーによるポチタンらへの攻撃を止めた(6話)ことについて、時空の妖精ポチタンの「マコトジュエルの危険を感じる力・マコトジュエルをあるべき場所に戻す力」に興味があっただけ、と言及(12話)。
・偽物を展示した宝生美術館に予告状を出した際、本人は以下のように語る。
「偽物の、ウソの首飾りが人をひきつけ、マコトジュエルが宿るなんて嘘もまんざら悪いものじゃない。そう思わない?名探偵さん」
⇔一方、みくるとあんなは「偽物だと暴くことが目的だったかもしれない」と感じた。
・ミサンガを切っても思いを切らないようにする会話の際、つい本音を語るようなそぶりがあった。
るるか「ミサンガが見守ってくれたことも、まさみさんが彼のことを思う気持ちもどちらも嘘じゃない、本当のことでしょう。だったら、その気持ちは大事にして。忘れちゃダメ」
マシュタン「るるか……?」(12話)
・キュアアンサーからの「写真のるるかさん、笑ってた」との言及に顔をゆがめる(15話)。思うところあり。
:笑顔でない人の「力になりたい」のが探偵とのキュアアンサーの言に対し、「探偵は依頼があって動くもの」と言いつつ、目をそらしている。
・形のない思い出を守ろうとするキュアアンサーに対し、以下のように語る。
もしも、すべて忘れてしまったら……記憶をなくしてしまったら……思い出に意味なんてない
→エクレールに記憶がないから探しても無駄である、という表現。ただ、この発言の際の回想はかつてのるるかの姿だった。「忘れられる側」としての演出だろうか。
●エクレール候補①:来栖エリザ
・2話の被害者として初登場。高校生でありながら、『消えた宝石』で推理小説新人コンクール大賞を受賞。
・16話で再登場。小説のアイデア元のためにキュアット探偵事務所の猫探しの依頼に同行。最後のツメ以外のすべてをほぼ一人で推理している。
:「プロファイリング」についての知識あり。「なりきりひらめき!」
・「あきらめない心が真実のページを刻む」。発刊した「名探偵エリーの事件簿~猫探偵の挑戦状」の帯にも「真実のページを刻もう!」と記載。
・21話に再登場。16話の際の依頼者の笑顔が探偵魂に火をつけたため、正式にキュアット探偵事務所に入ろうとする。
探偵として真実のページを刻むって決めたの!
:探偵には「小さいころからなりたかった夢」だったが「なり切れなかった」と編集に語っており、「私も(あんなとみくるの)二人みたいなコンビだったら、今頃名探偵だったかも」と意味深な発言をしている。
・現状、新しいアイデアが生まれたので小説を優先するが、探偵を諦めたわけではない。
・かつてキュアエクレールの部屋だったとされるみくるの部屋について、「なんか落ち着く」と表現。
・青い蝶(キュアエクレール)の写真を見つめていた。
●エクレール候補②:家入しるく
・9話の『学校でTRY』収録のため、まことみらい学園へ来た際に初登場。高校生と俳優を両立している。『想い重ねて』主演、AQUA SWEATCM出演、Le BlanceCM出演、GirlsScene表紙(バッグの中身初披露特集記事)。
・22話で再登場。ファントムからの予告を受け、キュアット探偵事務所に依頼。
・るるかにとって、「演じる星/スター」として真っ先に思いつく存在。
・るるかはあんなへの変装時、「しるく!」と呼び捨てで呼んでいる。
・普段のあんなに対する観察力をもって、るるかの変装を見破った。
・アルカナ・シャドウとキュアアンサー/ミスティックらの戦いの際に演じていた舞台のセリフは以下の通り。
それでも信じている。誰もが私を疑っていても、すべてを奪われ、私が私でなくなってしまっても……信じてくれる仲間がいれば、何も怖くない。私の本当を守ってくれる そうでしょう?
・あんなとみくるのことを舞台を共に守ってくれた「大切な仲間」と称する。
・あんなとみくるは、しるくに対し予告状を出したるるかの狙いは「しるくのなくした記憶を呼び起こそうとしたためではないか」という会話をしている。
●エクレール候補③:帆羽くれあ
・2話の事件現場パティスリーチュチュ店員として初登場。
・10話で再登場。マカロンを依頼人に勧め、母の思いが別にあるかもしれないというヒントになる。
・17話で再登場。母親と別れた日のことを思い出すあんなと会話し、「その人が一番喜ぶケーキ」としてそっくりのケーキを作った。
+マジパンでキュアット探偵事務所のみんなを作った際、「とってもかわいいから」という理由でポーチとして認識するポチタンも作っている。
・「心のきらめき」-心にあるまっすぐな気持ちは真実として大切にするものと考えている。
・23話で再登場。るるかから予告状を直接受け取り、キュアット探偵事務所に依頼。
・るるかはパティスリーチュチュの常連であるが、めったに店内で食事はしてこなかった。本人は「おいしいから来ているだけ」と表現。
・るるかの雰囲気があんなに近いと思い、ブルーベリータルトを提供した。このことについてマシュタンは「あの子、るるかが名探偵だって気づいたのかしら」と言及。るるかはややうつむく。
・るるかに対し、「怪盗だとは信じられない」と表現。
→るるかは名前すら知らないのにどうしてそう思うの、と応答。
→アイスを幸せそうに食べてくれることだけは知っていると返答。
・るるかが予告状を直接渡してきたことに対し、キュアット探偵事務所へ依頼してほしいからわざわざやったことだと推測。
・キュアット探偵事務所の青い蝶の写真に着目した。
・香りが記憶を呼び起こすことについてあんなたちにヒントを与える。
・唯一ハンニンダー戦時に生じる「密室」に入れている。
ただし、この空間についての言及は3話の以下のもののみ。
アゲセーヌ「ファントムの新技術 あんたたち以外いない密室 これで事件は迷宮入りっしょ」
この対象とする「あんたたち」が「妖精・プリキュアとの関連がある存在」を意味しているかは不明。あんなやみくるは変身前の時点で移動する場合もあるため、変身が条件ではない。
・「密室」に来たことについて、そっちの方に取られた写真がありそうだという直感=心のきらめきに従ったからと表現。
・るるかに対し、百合の花言葉をもって「純粋だからこそ誤った方に突き進んでいる」と分析したうえで、あんなとみくるのきらめきを信じている、と考える。
●エクレール候補④:金田れい
・14話で初登場。私立まことみらい学園三年、学園理事長の孫娘にして生徒会長。成績は常にトップである。
・動いているポチタンと遭遇し、驚きつつも受け入れた。
・ハンニンダーの「密室」に入れなかった描写がある(14話)。
・24話で再登場。七の月の大王の話で怯える生徒たちのため、学校の怪談事件の捜査に赴く。
・普段の学校の様子からの違和感を指摘し、解決に導いた。
・ポチタンを身を挺して守った。
・ニジーの発言により、プリキュアの力があれば守れるのではないかと思った。
・キュアミスティックを目撃した。
●その他
・12話冒頭、硬い窓を押し開けた際、青い蝶が2羽入ってくる。ラストにもう一度開けた際は1羽だけ入ってきた。
さて、まとめていたら放送直前まで迫ってきてしまったが、このあたりの要素がどこまで拾われるのか。逆に「まだ拾わずに先に残る」謎があるのか。どちらにせよ、楽しみは尽きない。




































![仮面ライダー剣 (ブレイド)VOL.5 [DVD] 仮面ライダー剣 (ブレイド)VOL.5 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51JR+4TT93L.jpg)
